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リップクリーム切れた

この冬で二本のリップクリームを使いました。
リップクリームって永久機関じゃないんだ。感動しました。

今まで、リップクリームを使い切ったことがあっただろうか(反語)。

わたしの中でリップクリームは、

使い切れずシーズンオフになる存在。
鞄の内ポケットで忘れ去られる存在。
そして、三年後くらいに発掘されて、
「うっわ! 汚ねっ!」ってゴミ箱にポイされる存在。

「コロ…シテ…。コ…ロ…シテ…」

と古びたリップクリームたちの魂の叫びを何回も聞きました。
すぐにポイしてやりました。

ずぼらなわたしは、リップケアをするのが面倒くさく、学生時代は冬になると唇を赤く腫らしていました。

ひねくれているので、「口紅つけてるみたいで逆にオシャレ!」とイキっていました。

アホの中学生に塗る薬はありません。
リップクリームすら塗らないのですから。

しかし、寝る前に唇を潤すことを習慣にしてから、今冬で二本が爽やかに成仏!

うれしい!

心が浄化された幽霊とか、自己犠牲的な妖怪を泣く泣く倒している地獄先生なみの感動回!

完全に使えなくなったリップクリームからは清らかさすら感じます。

ありがと!! と思ってゴミ箱にポイします。

気合いを入れてダンクシュートを決めるようにポイするので、外目にはキレているように見えるかもしれません。

この達成感は、わたしとリップクリームにしか分かるまい……。

しかし、リップクリームが切れると本当に唇が乾燥して痛いですね。
あとで三本目に成仏させるリップクリームを買ってきます。

なにがいいかな。

特にこだわりがないから「メンソレータム」かな……。

ハチミツっぽいにおいのどろどろしたのメルティなのを前回は使ってみました。

「リップクリーム 市販 おすすめ」とかで検索をかけた後、出てきた商品の口コミを見て、購入を判断。

ドラッグストアの化粧品売り場で携帯をいじっている女子は、だいたいこれをやっています。

そういうことでわたくしも、これから調査を開始します。

前回

メンソレータムリップ メルティクリームリップ リッチハニー 2.4g×3個 リップクリーム セット 2.4gX3 グラム (x 3)

今回はこれにしました

メンソレータム リップベビーナチュラル ピュアハニーの香り 4g

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思い出す何か

ちょっとオカルト的な話になります。

「行ったことのある場所を一定期間思い続ける」ことが何回かあります。

そこに行きたいわけではありません。
用事もない。写真も撮ってない。インスタグラムもない時代。
きれいな場所でもありません。

思い出す場所はピンポイントです。

「母方の実家近くの線路橋の上のフェンスの角」とか
「友達の家に掛かっている木橋の下」とか
「水泳教室の外壁の上の部分」とか。

ちょっと具体的です。

繰り返しますが、その場所にべつだん用事はありません。
思い出深い場所でもありません。

ただ習い事とか遊ぶ際に目に映った背景の一角です。

でも、ずーっと思い出しています。
仕事中も誰かと話す時もご飯食べる時も。

写真で撮ったみたいに、画角は固定されています。
しかし、電車とか川の流れはあります。

線路には電車が走っていて、橋には小川が流れています。
プールの外壁の向こうも線路なのでたまに電車が通り過ぎます。

それは小学生〜高校生くらいの間に通りすぎた場所。
今ではまったく足を向けていません。

母方の実家とも、その友達とも疎遠です。

そして、ある一定期間を過ぎるとブームが過ぎたみたいに忘れます。

どうしてあの場所のことを、あのアングルで、一ヶ月以上も思い続けていたのか。謎めいています。

わたしは怪談話とか都市伝説とかネット・ミーム的なものが好きです。
ホラー映画もたまに見ます。

しかし、霊感はありません。

幽霊も見たことないし、超能力もないし、むしろ人の気持ちさえ分からない空気の読めないタイプです(涙)

オカルト的な話、と言いつつもオカルトとは関係ないかもしれません。

ただ、なんとなく昔の記憶を思い出しているだけ。
他に考えることがないから、適当な記憶を呼び続けているだけかも知れません。

その場所に行って、不可思議な現象に遭遇したり、何かを発見できたら面白いのですが、確かめに行ったことはありません。

思い出す場所はどれも自宅から微妙に行きづらい場所にあります。
「見に行った方がいいのかな」と思いつつ足を運べないまま終わります。

そしてブームが去っていく。

中でも強烈だったのが、「友達の家に掛かっている木橋の下」。
もっと詳しく言うと、木橋の下の小川の端っこの部分。

小学生の頃、友達と遊ぶときたまに渡っていたのですが(頻繁でもない)、ずーっとずーっと思い出していました。

もはや「思い出させられている」レベルでした。

あまりにもそのことを思い出すから
「霊感はないけれど、あの橋の下で小動物的な何かが死んでいるのかも知れないな」
と思いました。

なんで私に知らせてくるのか知らないけれど。
そして見にも行かないけれど。
マジだったら怖いし。

なんでしょうね。この現象。

スピリチュアルなの? それとも脳科学に関係してるの?

「水泳教室の外壁の上の部分」を最後に、ここ二年くらいは思い出し現象もおさまりました。
不思議な体験をすることも、幽霊もUFOも見ることもなく、ごく普通のインキャな日常を送っています。

そうそう、「母方の実家近くの線路橋の上のフェンスの角」。

結局、確かめに行かなくて、ブームが過ぎ去りました。

数年経った後、その場所を舞台にした「あすかちゃんが死んだ」という短編小説を書きました。

ブームが過ぎた後だったので、この短編を書くために思い出させられたとかではないです。
書かせられていたら怖いです。怨念を感じる。

「そういえば、あの線路のことをずっと思い出していた時期があったな。あそこを舞台にして小説でも書いてみるか」
というメタ認知的な思いで書きました。

思い出す何か。
なんで意味のない場所のことを思い出したりするんでしょうね。

結論もなくおわってしまいます。おわり。

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男の子はつらいよ

男だとか女だとかいうくくりで語る話は時代遅れと言われます。

格差はまだ残っているけど、かなり天秤が釣り合ってきた世間です。性別であれこれ言う前に一個人として見ようよ、という風潮にわたしもおおむね同意です。助かることがたくさんあるから。

その前提におおむね同意した上で、あえてジェンダー的に感じたことを今回は書いています。どうぞよろしくね。

男の子って基本的に優しいと思います。

ヨウキャ、インキャ、パリピ、知的、ヤンキー、オタク、いろんなタイプの男の子がいますが、悪意がなく、普通に生きている男の子はたいてい優しいです。

性格ではなく本質的な優しさというのでしょうか。

うまく書けないけど、生まれつき、力関係を見比べていて、女性を助けてあげたり、守ってあげようとする性質が備わっているみたい。

好きとか下心とかいう話ではなく、年齢の上下さえ関係なく、「女性にひどいことをすると自分の格が落ちる」という、信念やこだわりみたいなものに基づいてやっているように感じます。もはや女性すら関係ないというか。

文学的なキャラクターだとフィリップ・マーロウとか。
もう少し若いとホールデン・コールフィールドくんでしょうか。

フィクションというなかれ、本当にああいう世界観で生きているんだな男の子って……と、この年齢になって感じることが多くなりました。

たまに、気が強くてサバサバしている女性が「私、中身が男だから!(笑)」と言っていて可愛いのですが、だいたいの男って気が強くないし、サバサバもしてないし、様々な出来事にビビっているのを表に出さずに生きています。

そしてだいたいの女みたいに(わたしもそうだけど)、深入りして情が入っても、色々な計算をしてバッサリと切り捨てられない。

「男らしさ」というと決断力が強くて、ぐいぐい引っ張ってくれるイメージがありますが、男の子がよくやる「男らしさ」って、嫌だな、面倒だな、俺が損する役回りじゃん、と思っていても我慢してくれる優しさなんじゃないでしょうか。

その信念やこだわりに基づいた優しさを、知っている女性もいれば、知らない女性もいるし、知り尽くして利用してくる女性もいます(気をつけて)。そんな相手の内面を知ってか知らずか、見返りを求めない、採算度外視の優しい男の子たち。

前の職場にSNSに詳しい男の子がいて、副業でも儲けたこともあるらしく、それを聞いた女性にうまく頼られてしまい、最終的にSNS運用の仕事を押し付けられていましたが、すごく我慢してもくもくと作業をしていました。

「だって彼女はSNSに詳しくないし、周りにも詳しい人がいないし、俺がやるしかないじゃないか!」という境地なんだろうな、と思いました。

仕事終わりに、たまたま机に入っていたクッキーをあげると、すごく恐縮して「ぼくもお菓子持ってるので天野さんにあげます!」と鞄から次々とお菓子の箱を取り出して全部くれました。
「こんなにいいよ、いらないよ」と断ったのですが「これは先ほど違う部署の先輩にもらったやつなので! ぼく甘いの食べれないんでどんどん食べてください!」とたくさん手土産(手土産の量)を持たされました。

うーん、男の子らしい世界観。

If I wasn’t hard, I wouldn’t be alive.
If I couldn’t ever be gentle, I wouldn’t deserve to be alive.

男の子はつらいですね。

そんな男の子たちに聞いてほしい、おすすめの一曲がこちら。

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