○o。.日々のあわあわ.。o○

炭酸はじける脱力エッセイ

○o。.日々のあわあわ.。o○


'日々あわ'って?

この夏にぴったりのあおいろ炭酸はいかがですか?
「日々のあわあわ」は、あなたの気持ちを少しだけ軽くする、しゅわしゅわエッセイです。
わたくし・天野蒼が文章を書き、デザイナー・ぺのてあさんが絵を描きました。
透明な瓶の中には丹精を込めてつくりあげた炭酸が13コ入っています。
色も味もさまざまですが、ひとつぶひとつぶがどこか懐かしく、優しい味がすることでしょう。
ぜひ、あなただけのお気に入りを見つけてください。

目次
・ノスタルジア ・きれいなジャイアン ・タイムリープ逆方向 ・異能ビブリオバトルは図書館の中で
・まだ東京で消耗してない ・人が死ぬということ ・未来郵便局のこと~知床旅情編~
・カジロウ早く帰ってきて ・はいいろのひ ・特別な時間 
・課題発掘①「女子高生」 ・課題発掘②「読売書法展にいって」


'日々あわ'試し飲み

はいいろのひ

友達を空港へ送り出した帰りは、日曜日でした。 帰路を走る電車は五十分待ち。そこでとりあえずバスに乗って、ゆるりゆるりと自宅を目指すことにしました。 十一月十九日午前十時四十分。風はやや強く、空は灰色で、通り過ぎるどの店もシャッターが閉まっていました。 ときどき自転車に乗る人の、風船みたいなジャンパーとすれ違うだけです。 終点の大きな駅で少し待って、ようやく見慣れた街の名を掲げるバスに乗り込むと、「ICカードが壊れているので、そのまま乗って良いです」と運転手。 わたしを含む何人かのICカード使いはやや躊躇いがちに、おのおの席に着きました。 珍しいこともあるものだなあ。どうやって通行料金を取るのだろう。一人一人に乗車した場所を聞くのも難儀だし、こちらが本当の場所を言うとも限らない。こちら側としてもどういった心構えでこの有事に対応したら良いのだろうと思案に暮れていると、アナウンス。 「ICカードを持っている人は、そのまま降りてもらって構いません」 そして、バスは走り出したのでした。 日常の底からぷかりと浮き上がった非日常はあまりにも軽く、身体ごと空へ浮かび上がってしまいそう。前方座席の中年女性たちは早くも浮き立ち、かしましくその件についてお喋りを始めました。 わたしの前では海外からの旅行者と思われる男女が、異国の言葉で運転手の言葉の意味を検索しています。 わたしはと言えば、空港へ行ったことも含めて、今日という特殊案件を書き残すために携帯電話を開き、そして電池切れであることに肩透かしを喰らいながらも動揺を押し隠しました。 引き続き景色を眺めやると、駅前の繁華街はとうに過ぎゆき、郊外へ行くにつれて、シャッターに閉ざされたお店ばかりが外の世界を流れてゆきます。 そしてすれ違う歩行者の黒髪が風になびきながら寒さに耐えるしかめつらを隠したり押し上げたりしていました。


'日々あわ'を作った人

天野 蒼 -Amano Ao-

文章を担当。


公式サイト:LAST MOMENTS Twitter:@LULUsmoments

ぺのてあ -Penotea-

絵を担当。


    Twitter:@penotea 今回の絵:


'日々あわ'販売店

直営店

日々のあわあわ


A5サイズ 30ページ \200
2016年~2017年まで書き溜めた日常エッセイ。
あなたの心をふわっと軽くいたします。
購入

ちょこっと文芸福岡

日程:2018 年8月 26 日(日)
時間:12:00~16:00
会場:イオンショッパーズ福岡 6 階会議室A
(旧:天神ダイエーショッパーズ)
入場料:無料

文学フリマ福岡

日程:2018 年10月 28 日(日)
時間:11:00〜16:00
会場:天神ビル 11F 10号会議室
入場料:無料

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